永谷園の「あさげ」「ゆうげ」といえば、インスタント味噌汁の定番品ですよね。特に「生みそタイプ」は、できたての風味が手軽に味わえるところが人気です。
白いご飯に熱々のお味噌汁…
特に寒い冬場は、お弁当に温かいおみそ汁があるだけで、体が芯から温まります。
スーパーで、いつも何気なく手に取って買っている「あさげ」と「ゆうげ」ですが、同じインスタント味噌汁でありながら、どこに違いがあるのかちゃんと分かって買っている人って、意外に少ないようです。
「あさげ」と「ゆうげ」の違い、説明できますか?
なんとな~く、イメージで買ってしまっていませんか?
というわけで、今回は「あさげ」「ゆうげ」の違いをまとめてみました。
どこに違いがあるのか判ると、何気なく飲んでいた「あさげ」の味も、ひと味違って感じられるかもしれませんよ!
「あさげ」と「ゆうげ」の違いは…
商品名 | 味噌の種類 | 具 材 | 賞味期限 | 特 徴 |
あさげ粉末 | 合わせ味噌 | わかめ、板麩、乾燥ねぎ | 12か月 | 粉末タイプなので持ち運びに便利、熱々で食べられる |
あさげ | 合わせ味噌 | 上と同じ | 6ヵ月 | 生みそタイプは味噌の風味が生きていて出来立てのおいしさ! |
ゆうげ | 白味噌 | 上と同じ | 6ヵ月 | マイルドで甘口 |
ひるげ | 赤味噌 | 上と同じ | 6ヵ月 | 一番マイナーだけど、「お寿司」や「鰻」に合う |
上の表を見ると一目瞭然
永谷園の「あさげ」と「ゆうげ」の違いは
使っている味噌の違い
ということが分ります。(味噌汁に入っている具材はどれも同じものだったんですね)
もともと「あさげ」というのは朝ご飯という意味で、お味噌汁を指す言葉ではないんです。
永谷園のホームページを見ると
「商品名にこだわらず、お好きな時間にお好みのおみそ汁をお召し上がりください。」
…と書かれていて、
朝ご飯のおみそ汁は合わせ味噌が基本だ!とか、
昼に飲む味噌汁は赤だしが最適!
というような主張は一切見当たりません。
そう考えると「ネーミングのチカラ」ってすごいです。
「ゆうげ」⇒夕ご飯の時には白みそを使った味噌汁が本来のものだと、思わせてしまうくらいのイメージ力があるのですから。
ここからは「あさげ」と「ゆうげ」「ひるげ」の味の違いや、どんなシーンでどっちがおすすめかを、さらに詳しくご紹介していきたいと思います。
「あさげ」は合わせ味噌
永谷園のインスタント味噌汁の中でも一番人気のお味噌汁がこの「あさげ」です。
具材はわかめと麩だけなのに、かつお出しが効いていて、インスタントとは思えないおいしさです。
お家のおみそ汁は「家の味」として馴染み深いけれど、「あさげ」は出汁が効いた本格的な味なので、残り物のお味噌汁を温めるよりもはるかに美味しい!
それもそのはず、「厳選した鹿児島県 枕崎産の本枯節を使用」と書いてあります。
かつおだしと昆布だしが絶妙なバランスで配合されているため、家庭で作るお味噌汁とは一味違う感じです。(料理屋さんで出てくる「出しが効いた味噌汁」に近い感じ)
永谷園が発売しているシリーズの中では、「あさげ」が一番馴染む味だと思います。
「あさげ」「ゆうげ」「ひるげ」どれを買うか迷った時は、取り敢えず「あさげ」を買っておけば間違いないでしょう。
※粉末タイプ、生みそタイプ、減塩タイプの3種類あります。
「ゆうげ」は白みそ
白みそというと「京都」というイメージを持つのは私だけでしょうか?「あさげ」に次いで売れているのが、白みそ仕立ての「ゆうげ」です。
スーパーの売り場でも「あさげ」と「ゆうげ」は必ずセットで陳列されていて、しかも一番目立ついい場所に並べてあるので、やっぱり売れている商品であることは間違いないと思います。
白みそって、味噌の風味という点からするとちょっとインパクトに欠けるところがあって、我が家で作るお味噌汁にはあまり使わないので、インスタント味噌汁で楽しめるのはいいですよね
ちょっと甘めな感じだけど、合わせ味噌に飽きたな…と思った時なんかにおすすめです。
「ひるげ」は赤味噌
「ひるげ」は家の近くのスーパーでは取り扱いがありません…。
ちょっと大きなスーパーに行くと「あさげ」や「ゆうげ」に比べて、かなり控えめな感じで陳列されて売っています。人気ないのかなぁ??
「ひるげ」は、「あさげ」「ゆうげ」に続いて一番最後に発売になった商品で、赤味噌を使用したおみそ汁、いわゆる「赤だし」です。
「お寿司」や「鰻の蒲焼」とも相性がいいので、個人的には結構好き♡
というか、わざわざふだん使わない赤味噌を買って味噌汁を作るというコストを考えると、手軽に本格的な出しの効いた赤だしが味わえる、というのは便利だし、魅力なんですよね。
しかもおいしいです!
永谷園が発売しているインスタント味噌汁の中ではちょっとマイナーな感じの印象ですが、もっと売り場が広がるといいのにな…。
味は濃い目ですが、コクと風味の両方が楽しめます。
粉末タイプと生みそタイプ
・フリーズドライの粉末タイプ
・本格的な生みそタイプ
大きくこの2つのタイプに分かれています。
「フリーズドライの粉末タイプ」より「生みそタイプ」の方がおいしいのでは?というイメージがありますが、実際に食べ比べてみたところ、味に大きな差は感じられませんでした。
どちらにも良い所と、そうでない所があるので、そのあたりも比較しておきますね。
フリーズドライの粉末タイプ
インスタント味噌汁は「まずい」というイメージは、もう過去の話。
フリーズドライ製法の味噌汁は、お湯を注ぐだけで風味も素材もそのままに、作り立てと変わらないおいしさが再現できます。
「生みそタイプ」はどうしても味噌が冷たい分、若干ではありますが味噌汁もぬるくなってしまうので、少しでも熱々を食べたい人には、フリーズドライのお味噌汁がおすすめです。
永谷園以外にも、最近はナスや人参、きのこなど、さまざまな具材を取り入れた具沢山のフリーズドライ味噌汁のラインナップが充実してきています。
アウトドアや旅行に持っていくなら、軽くて栄養成分や風味の変化の少ないフリーズドライタイプがおすすめ。賞味期限が1年ほどなので、保存食としても力を発揮しそうです。
本格的な生みそタイプ
「生みそタイプ」は出来立ての味噌汁そのままの、フルーティーな味噌の風味とおいしさが味わえます。
ただ、味噌を袋から出す時や、味噌を絞り出した袋を捨てる時に手が汚れるのが玉にキズ。女性は特にこの点が気になるようです。
味噌が生なので賞味期限は6か月。
フリーズドライタイプの半分になります。
手間をかけずに生の風味を楽しみたいなら、生みそタイプがおすすめです。
あさげとゆうげの違い まとめ
「あさげ」と「ゆうげ」の違いについてまとめてきました。
いかがでしたか?
「あさげ」は合わせ味噌
「ゆうげ」は白味噌
使っている味噌の違いが、名前の違いだ
ということを分かっていただけたのではないでしょうか。
「あさげ」は1974年の発売から、変わらぬ人気を誇る永谷園の代表的な商品。
「インスタント味噌汁はまずい!」というイメージを覆した商品でもあります。
厳選した素材を取り入れることでダシにコクと深みが増し、今ではインスタント味噌汁といえば「あさげ」といわれるほどの、圧倒的な存在感です。
冬場のお弁当やアウトドア、海外旅行、そして災害時の非常用の食料としても、常にストックリストに加えておきたい一品といえます。