日本人は欧米人に比べてわきがの割合が低く、日本人のわきがの割合は10~15%、さらにその内の1割ほどが【すそわきが】だといわれています。
疫学的には、ワキガの割合は男性と女性1:1でほぼ同じか、やや女性の方が多く(6割ほど)、さらに【すそわきが】の割合になると、女性の方が多くなります。
なぜ女性の割合の方が高いのでしょう…
今回は、女性にすそわきがが多い理由、またわきがになりやすい女性の特徴などを、わかりやすくまとめてみました。
女性にすそわきがが多い理由
女性にすそわきがが多い理由は大きく3つあります。
1つは、女性は男性よりもアポクリン汗腺の数が多いこと、そして皮下脂肪が多いことも理由の一つです。また女性は生理などでホルモンのバランスが変化するとためにおいの原因を作りやすいことが分っています。
■女性は男性よりもアポクリン汗腺の数が多い
もともとワキガ臭はアポクリン汗腺からの分泌液が原因ですが、女性はそのアポクリン腺が男性よりも多んですね。
特にデリケートゾーンは蒸れやすく、おりものや経血など雑菌のエサになるものが多いので、脇のわきがよりもにおいが強くなる傾向にあります。
■皮下脂肪が多い
女性は男性に比べて皮下脂肪が多く皮脂を分泌しやすいので、臭いの原因物質を作りやすいことが分っています。
たとえば女性の好きな甘いケーキなどは、血中脂質を増やし、脂質の分泌量を増やしてしまうんです。
皮脂腺が活発になると、わきがを引き起こす原因の一つになるといわれています。
■女性は生理などでホルモンのバランスが変化する
わきがはホルモンと深いかかわりがあり、性ホルモンの動きが活発になる思春期の頃からニオイが発生しはじめます。
これは男性も女性も同じですが、女性の場合は排卵日に臭いがきつくなることが動物実験などで確かめられています。
ただ個人差もありますし、はっきり違いが分かるほどの変化するわけではないようです。
ワキガになりやすい女性の特徴
・肉や油分の多い食生活
・お風呂はシャワー中心
■親からの遺伝
女性に限らずワキガは体質なので、親がワキガだと遺伝する確率が高くなります。
一般的に両親ともワキガの場合、子供がワキガになる確率は90%以上、片親の場合でも70%の確率で遺伝する傾向があります。(子供わきがセンターhpより引用)
親がワキガで、耳垢が湿っている場合はわきが体質と思って間違いないでしょう。
■肉や油分の多い食生活
動物性たんぱく質を多くとるような食生活が続くとアポクリン腺を刺激して、汗の量が増え、結果的にわきが臭が強くなります。
糖質を多く含む洋菓子や甘いお菓子も血中脂肪が高くなるので、臭いの強い汗をかきやすくなります。
■お風呂はシャワー中心
毎日シャワーだけで湯船につからない人は注意が必要です。 それは、シャワーだけでは毛穴や汗腺に詰まった古い角質や皮脂を落とすことができないから。
体を清潔に保つことがわきが対策の基本。ゆっくりと湯船につかり、体を芯から温め汗腺が開いてから体を洗えば、毛穴の汚れまできれいに落とすことができます。
まとめ
すそわきがはなぜ女性の割合の方が多いのか、また、腋臭になりやすい女性の特徴も含めてまとめてきました。
いかがでしたか?
すそわきがはとてもデリケートな悩みなので、人に相談しづらいと思いますが、原因や傾向を知ることで対策も立てやすくなります。
ちょっとしたことですが、食事や生活を見直し、ゆっくりと入浴時間を設けることもひとつの改善策につながると思いますよ。